施工前に関して

やること

法規要求事項の確認とは、法律で定められていることが守れているかどうかを確認することです。

なぜやるのか?

施工を行うに当たって、さまざまな事項について法令で定められており、それらを遵守しなければ法令違反になってしまうため、細かく確認することが重要です。

豊開発の深掘り

例えば、建設業法・建築基準法・安全衛生管理法という法律があります。

建設業法とは、国が建設業を営む事業者に対して定めた法律で、建設業者の資質向上・政府契約の適正化、工事における安全性の確保などを目的としています。

営業をする際の契約に関することや、見積期限(規模に応じた提出期日があります)、見積に加えなければならない経費や法定福利費の条件整理などが定められています。

また、建築基準法は、国民の生命・健康・財産の保護、公共の福祉増進のために建築物の敷地や構造、設備・用途に関する最低の基準を定めた法律です。

例えば、建蔽率(けんぺいりつ)という指標が定められており、施工する敷地面積に対して建築面積の制限を設けたり、土地によってはマンションは建ててはいけないなど、建設物の制限が設定されていたりします。

安全衛生管理法では、労働者の健康や安全の確保、快適な職場環境の構築を目的とし、法律によって定められています。

現場でのヘルメット・安全帯の着用、墜落防止の足場の設置やそれらの点検作業を行うなどがそれにあたり、作業をする労働者の安全性を確保するためにさまざまなルールが設けられています。

また、現場に入るときには特殊車両通行許可や通行規制なども法で定められており、確認しなければなりません。さらに工事をするうえで資格が重要です。重機の操作や工事作業をする際、細かく資格が定められており資格がなければ作業ができないため資格保持の確認が必要です。グリーンサイト(安全書類)という書類(電子データ)を提出して資格を保有していること、作業するための条件を満たしていることを証明しなければなりません。